ウォーエンブレムの種牡馬成績
ほとんどの牝馬に興味を示さないという、自然主義が徹底されているサラブレッドの種牡馬としては致命的な問題が発生した。 Cigarのような無精子状態ではなく、また牝馬によっては種付けを行うことから性機能障害でもないため、種付けを行わせるために様々な試行錯誤が行われた。 主に多数の牝馬の中から、本馬が興味を示す牝馬への種付けなどが行われている。 だが種付け作業が難航を極める状況は変わらなかった。初年度はわずか7頭の種付けに成功しただけに終わってしまい、誕生したのは4頭であった。 シンジケートは初年度にして解散されることになった。また本馬には大手保険会社4社の保険が掛けられていたが、うち3社が合意して約16億円の保険金が支払われた。なお残りの1社は、種付けそのものが成功しているとして保険金の支払いを拒否している。 シンジケート解散後も引き続き社台スタリオンステーションで種牡馬続行に向けた取り組みが行われた。関係者の懸命の努力により、2004年には約50頭ほどの牝馬に種付けが出来た。このうち約40頭ほどが受胎し、33頭が最終的に競走登録されている。しかし翌2005年には種付け数9頭、登録数5頭と再び激減。2006年に至っては種付け数が僅か1頭のみ、2007年は種付けすることが出来なかった。2006年の1頭は受胎しなかったため、産駒の頭数は2007年産・2008年産は続けてゼロとなってしまった。 しかし、2008年にペンシルベニア大学のマクダネル博士が行った治療の結果、1日1頭ペースで種付け出来るまでの劇的な改善が見られ、39頭への種付けに成功し誕生した産駒から17頭が血統登録された。翌2009年には、過去最多となる69頭の牝馬に種付けを行い、今後の種牡馬生活に大きな期待が抱かれたが、2010年には種付け頭数が5頭に激減してしまい、2011年も19頭と苦戦が続いている。
産駒の絶対数が少ないため、今後傾向の違う産駒が登場する可能性も充分にあるが、従来の日本でのミスタープロスペクター系の種牡馬と違い、ダートよりも芝で好成績をあげる産駒が多いといえる。産駒の重賞実績も芝でG1を含む4勝をあげている他、ウォータクティクスのように、芝で連敗の後にダートで連勝した馬も出ている。 馬体は繊細さのあるタイプが多く繋ぎは立ち気味。