ウォーエンブレムとは
2001年10月のメイドンでデビュー勝ちを収め、2戦目の芝のマニラステークスこそ敗れたが、ダートに戻った3戦目で2勝目を挙げた。3戦2勝で2歳シーズンを終え、クラシック戦線に向かうことになった。 迎えた2002年の最初の2戦は、馬群をひるむ仕草を見せるなど、持っている能力を活かすレースが出来なかった。それでも3月のレースを11馬身差で勝利すると、4月のG2イリノイダービーも6馬身以上の差をつける圧勝で、初の重賞を勝利した。このレースの後、サウジアラビアのサルマン殿下が代表を務めるザ・サラブレッドコーポレーションに90万ドル[2]で購入され、ボブ・バファート厩舎へと転厩した。 臨んだ第128回ケンタッキーダービーでは9番人気ながら、2着Proud Citizenに4馬身差で勝利。次走プリークネスステークスでもMagic Weisnerを3/4馬身差で退け4連勝をマーク。三冠の期待がかかることになった。しかしベルモントステークスでは出遅れもあり8着と予想を裏切って惨敗、三冠達成とはならなかった。その後はGI競走ハスケル招待ハンデキャップで再度Magic Weisnerに3馬身半の差で勝利を収めた。だがそれ以降は勝てず、BCクラシック8着を最後に現役を引退、種牡馬となった。自分のペースでレースを進めると、非常に強い勝ち方を見せる馬であった。
アメリカでケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G2)を勝つ二冠馬となり、2002年エクリプス賞3歳牡馬チャンピオンに選出された。引退後は種牡馬として日本に輸入された。
ウォーエンブレム血統
競走馬名:ウォーエンブレム
血統:父アワエンブレム 母スウィーテストレディ(ロードアットウォー)
父のアワエンブレムは、日本では馴染みがないがミスタープロスペクター系の種牡馬。
母はロードアットウォー産駒のスウィーテストレディ。
ウォーエンブレム産駒の特徴
ウォーエンブレム産駒は、 種付けの問題で数が少ないが産まれた仔は堅実な活躍を見せている。
繋ぎが立ち気味でダート向きだが、馬体は繊細で芝もダート同様走れる傾向にある。
種付けの問題が解消されればポスト・サンデーサイレンスの役目を担える種牡馬であるのは間違いない。
→産駒一覧
- ブラックエンブレム【秋華賞(G1)】
- シビルウォー【ブリーダーズゴールド(G2) 】
- キングスエンブレム【シリウスS(G3)】
- ショウナンアルバ【共同通信杯(G3)】
- エアパスカル【チューリップ賞(G3)】